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犬の飲み物のOK・NGを解説!水以外のおすすめや与えてはいけない飲み物

犬の飲み物のOK・NGを解説!万が一飲んでしまった時にすべきことはこれ

愛犬に長く元気でいてもらうためには、口にする「飲み物」にも注意する必要があります。

そこでここでは、犬にとって安全な飲み物と、与えてはいけない危険な飲み物を独自調査した結果を解説しています。

この記事を読めば、愛犬の水分補給に関する知りたいことがわかります。
もくじ

水以外で犬に与えられる飲み物はこれ!

犬にあげられる飲み物は、水だけではありません。

以下に、水以外で愛犬に与えてもOKな飲み物6選をまとめました。

犬用の牛乳

犬用の牛乳(ミルク)は、ビタミンやミネラルなどが豊富に含まれている、栄養補給にぴったりなワンちゃん向きの飲み物です。

人用の牛乳と同じようにそのまま与えられる液体状のもののほかに、粉状やリキッドタイプのものもあります。

どれを選んでも、ワンちゃん用のミルクであれば問題ありません。

一方で、人間用の牛乳を犬にあげるのは基本的におすすめできません。

牛乳の乳糖の消化に必要なラクターゼという酵素が少ない犬は、お腹を下してしまうことが多いためです。

少量であれば問題ないとされてはいるものの、積極的に人用の牛乳を犬にあげるのはやめましょう。

犬用に作られた牛乳は、生乳を原料としつつ、製造過程で犬が消化しにくい乳糖がほぼ分解されています。

乳糖不耐症の犬にも安心してあげられます。

ただ、栄養満点な牛乳の過剰摂取は犬用に作られたものであっても、肥満の原因になりえます。

また、ある日突然アレルギー症状が出る可能性もゼロではありません。

飼い主の目が行き届く範囲で適量をあげるようにしてください。

無調整豆乳

豆乳の中でも無調整豆乳であれば、ワンちゃんにあげて問題ありません。

無調整豆乳は、大豆を絞ってできた飲み物のことです。

調整豆乳のように砂糖などの添加物が一切入っていません。

愛犬にあげる豆乳は、豆乳の中でも「無調整」のものを必ず選んであげましょう。

無調整豆乳には、大豆イソフラボンやビタミンB群が豊富に含まれており、健康維持に役立ちます。

ただ、基本的にあげて問題ないとされてはいるものの、最初は少量をあげましょう。

豆乳にアレルギー反応を起こすワンちゃんも少なくありません。
また、一気に大量摂取するとお腹を壊すリスクが高いので、少しずつ様子をみながらあげるようにしてください。

犬用のヤギミルク

犬用のヤギミルクには、ビタミンやミネラル、タウリンが多く含まれています。

しかも、ヤギミルクは犬の母乳に成分が近く、牛乳と比べてそもそも乳糖の含有量が少ないです。

飲んでお腹を壊すことが少なく、アレルギー症状を起こしにくいことからも、愛犬の飲み物として人気です。

食欲がない時や病後の回復期などの栄養補給にもぴったりです。

ただ、栄養満点のヤギミルクはカロリーも高め

与えすぎは肥満の原因になるので注意しましょう。

また、起こりにくいのは事実ですが、ヤギミルクでアレルギー反応を起こす犬も稀にいます。

初めて愛犬にヤギミルクをあげる際には、少量、愛犬の様子を見ながらあげるようにしてください。

ノンカフェインのお茶 | 麦茶・タンポポ茶・そば茶など

ノンカフェインのお茶も、犬に不安なく与えることができます。

特に、麦茶やタンポポ茶、そば茶などはノンカフェインで、愛犬の体に優しい選択肢です。

麦茶は夏場の水分補給に役立ち、そば茶には抗酸化作用も期待できます。

ただ、どのお茶も、人の用のものをそのままあげるのではなく、水で2~3倍に薄めるようにしてください。

人が飲むお茶は犬にとっては味が濃すぎます。

その味に慣れてしまうと、水を飲まなくなってしまうことがあるためです。

また、暑い飲み物はやけどの原因になりやすく、冷たい飲み物は胃に負担をかけてしまいます。

ノンカフェインのお茶をあげる場合、愛犬には常温のものをあげましょう。

犬用のスポーツドリンク・犬用の栄養ドリンク

犬用に開発されたスポーツドリンクや栄養ドリンクは、運動をした後や体調を崩したときの水分補給にぴったりです。

人用のもの同様、犬用のスポーツドリンクや栄養ドリンクには、水分のほか、犬の体に必要なビタミンや電解質がバランスよく配合されています。

栄養補給の役割を担ってくれるスポーツドリンクや栄養ドリンクは、愛犬の素早い体力回復をサポートしてくれます。

ただ、体に良い効果をもたらしてくれるのは、適量飲んだ時に限っての話です。

過剰摂取はかえって不健康の原因になるので、各製品に書かれている用法や容量は必ず守るようにしてください。

炭酸水

炭酸水も、ワンちゃんにあげてOKとされている飲み物です。

犬にとって危険な成分が入っておらず、水同様カロリーもゼロなので、太り気味の子にも不安なくあげられます。

ただ、海外の炭酸水の中には、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルを豊富に含むものもあります。

ミネラルの過剰摂取は、下痢などの症状を引き起こすことがある点には注意が必要です。

愛犬用の炭酸水はミネラルを多く含む硬水ではなく、軟水を選ぶのがおすすめです。

また、炭酸ガスが胃に負担となる子もいます。

炭酸を少し抜いてからあげる、あるいは少量あげるにとどめておくのが、基本推奨されています。

命の危険も…犬に与えてはいけない飲み物

ここからは、知らなかったでは済まされない犬に絶対に与えてはダメな飲み物4選を紹介します。

アルコール類

アルコール類は、犬にとって非常に危険な飲み物です。

少量であってもアルコールを摂取してしまうと、急性アルコール中毒を起こしてしまうことがあるためです。

吐き気や嘔吐、下痢、呼吸困難、最悪の場合昏睡状態に陥り、死にいたることすらあります。

どんなに愛犬が欲しがっても、アルコール類をあげるのは絶対にやめましょう。
愛犬が届く範囲にアルコールを置いておくのも厳禁です。

カフェインの含まれるもの | コーヒ・緑茶・紅茶・玉露・ウーロン茶など

犬にカフェインを含む飲み物をあげるのは、非常に危険な行為です。

個体差や与えるカフェインの量にもよりますが、カフェインを摂取した犬は、けいれんや異常な興奮など、中毒症状を起こすことがあるためです。

カフェインを含む飲み物には、珈琲や緑茶、紅茶、玉露、ウーロン茶などがあります。

人がよく飲み物の多くに、カフェインが含まれています。

最悪の場合命に関わる症状が現れることもあるので、カフェインを含む飲み物を犬にあげるのは絶対にやめましょう。

人間用のスポーツドリンク・人間用の栄養ドリンク

人間用のスポーツドリンクや栄養ドリンクを、犬にあげるのも厳禁です。

これら飲み物には、犬にとって過剰な糖分やナトリウムが含まれています。

水分代わりに飲み続けると、肥満や糖尿病、高血圧などの健康問題を引き起こすリスクを高めてしまいます。

また、犬にとって毒ともいえるカフェインが含まれている栄養ドリンクも多いです。

人にとっては良い成分が、犬にとっては害となることも少なくありません。

スポーツドリンクにも栄養ドリンクにも、犬用に作られているものがあります。

飲み物を通して水分以外の栄養素を補給したい場合、犬用に作られたものをあげましょう。

果物ジュースや野菜のジュース

人用に作られた果物や野菜のジュースも、犬に与えるべきではありません。

塩分と糖分の含有量が多く、犬にはいずれも不向きです。

また、犬にとって有害な果物や野菜が含まれていることがある点にも注意が必要です。

たとえば、ぶどうやイチジク、アボカドなどの人がよく食べるフルーツや野菜にも、犬にとっては毒となる成分が含まれています。

何気なしにあげたジュースに、犬にとって毒となる成分が万が一含まれていた場合、命に関わる症状が起きてもおかしくありません。

人にとって美味しいジュースに、犬にとっては致命的な毒性のある成分が含まれている可能性があります。
欲しがってもあげるのは、絶対にやめましょう。

もし飲んでしまったら?すぐに動物病院へ!

注意していても、与えてはいけない飲み物を愛犬が飲んでしまう可能性はゼロではありません。

飲んだ事実に気づいた時点で、すぐに動物病院に相談しましょう。

相談にあたっては、必ず以下3つのポイントをおさえるようにしてください。

少量だから大丈夫というわけではない

飲んだ量が少量だからと言って、大丈夫と自己判断するのは絶対にやめましょう。

犬にとって危険な飲み物は、どんなに少量であっても犬にとっては致命的なダメージとなることもあるためです。

特にアルコールやカフェインなどの成分は、少量であっても命に関わる中毒症状を引き起こした事例が実際に報告されています。

摂取量が少しであっても、早急な対応が必要です。
犬にとって危険なものを飲んでしまったと気づいた時点で、すぐにかかりつけ医に連絡を入れましょう。

説明は詳しく

動物病院に連絡する際に伝えるべき内容は以下です。

  • 飲んでしまった飲み物の種類
  • 飲んでしまった量
  • 飲んでからどれくらい時間が経過しているか
  • 犬の体重や現在の体調
  • どこかおかしな症状が出ていればそれについて詳しく

etc …

そのほか、気になる点があれば整理整頓したうえで、お医者さんに伝えましょう。

伝える情報が多ければ多いほど、適切な判断をしてもらいやすくなります。

正しい治療を早く受けるためにも、非常時こそ冷静に状況を伝えることが大切です。

今後の対策もしっかりと!

危険な飲み物を愛犬が飲んでしまったけど、診察を受けた結果問題なかった。

あるいは、無事治療が終わりいつもの愛犬に戻った。

目の前にいる愛犬に問題がないからと言って、これで終わりにしてはいけません。

同じことを繰り返さないよう、飲み物の保管場所を必ず見直すようにしてください。

犬の目や手が届かない場所に、犬にとって害となる飲み物は移動させましょう。

また、現状大丈夫に見えたとしても、その後症状が現れることも稀にあります。

いつも以上に愛犬の健康状態を気にかけてあげましょう。

合わせて、愛犬に関わる全ての人に与えてはいけない飲み物や食べ物の情報を改めて共有することも大切です。

大切な愛犬が二度と辛い目に合わないためにも、対策を必ず行いましょう。

よくある質問(Q&A)

犬の飲み物に関するよくある質問を、以下にまとめました。

犬はどのくらいの水を飲む必要がある?

季節や運動量によって変動するものの、成犬の場合体重1kgあたり20~90mLの水を1日に摂取する必要があると言われています。

ただ、ウェットフードなど水分量の多いごはんを食べている場合、水の摂取量の少なさをそれほど気にする必要はありません。

子犬についても成犬と同じ体重1kgあたり20~90mLを目安に水をあげましょう。

一方で、老犬の摂取量の目安は、体重1kgあたり50~60mlとされています。

飲まなくなりがちですが、脱水や腎機能低下を予防するためにも水を飲ませる工夫が必要です。

シニア犬の水分補給には何がいいですか?

シニア犬の水分補給には新鮮な水のほか、水分量が多い食べ物がおすすめです。

具体的には、ウェットフードや水分量の多いおやつ、低ナトリウムのブロス、電解質のサプリメントなどが有用です。

また、飲みやすい環境を作ってあげることで、これまでよりしっかり水分補給してくれることもあります。

水をなかなか飲んでくれない場合、ウォーターファウンテン(給水器)などを試してみるのも手です。

犬に飲ませてはいけない水は?

以下に示したいずれかの特徴が当てはまる水は、犬に飲ませるべきではありません。

  • 汚染された水
  • 塩水
  • 化学薬品が含まれている水
  • 長時間放置された水
  • 沸騰していない井戸水

基本的に人に飲ませる場合と、同じような基準で判断すればOKです。

犬がコーラを舐めてしまった場合どうしたら良いですか?

犬がコーラをなめてしまった場合、まずはきれいな水を飲ませてあげてください。

そのうえで何か症状が出ていないか、また、飲んでしまったコーラの量を確認します。

それら情報をすべて動物病院に伝え、必要と判断されたら医師に直接診てもらいましょう。

大丈夫と判断された、あるいは適切な治療を受けたら終わりではなく、今後同じことが起きないよう予防策を考えることも必ずすべきことです。

犬の飲み物についてのまとめ

犬用に作られた牛乳やヤギミルク、スポーツドリンクや栄養ドリンクは、犬に飲み物としてあげられます。

また、犬用でなくても、無調整豆乳や炭酸水、ノンカフェインの麦茶などのお茶であれば基本あげて問題ありません。

一方で、カフェインやアルコールなど、犬にとって命に関わる成分が入った危険な飲み物は絶対に避けるべきです。

もし愛犬が誤って危険な飲み物を飲んでしまった場合、速やかに動物病院に相談し、適切な処置を受けましょう。

愛犬の健康を守るためにも、正しい知識を持ち、適切な管理を行うことが大切です。
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