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ドッグフードの保存方法を紹介!保存のコツと注意点を解説します

ドッグフードの保存方法を紹介!保存のコツと注意点を解説します

ドッグフードは保存方法によって風味や安全性が大きく変わってしまいます。

愛犬のためを思うならドッグフードは正しい方法で保存することが必須と言えますが、具体的な知識を持っている人となると少ないのが実情です。

  • 犬の健康のために気をつけるべき保存のコツを知りたい!
  • 保存方法によってどんなメリットとデメリットがあるの?
  • 安全なドッグフードの保存に必要な道具は?

この記事ではそんな疑問を持つ飼い主のために、ドッグフードの保存方法に関する情報を網羅的にまとめています。

ドッグフードの保存の基礎知識から安全のための注意点まで幅広く紹介していますので、これからドッグフードの保存について学びたい方はぜひ参考にしてみてください。

ドッグフードは愛犬の好みや健康状態によって使い分けが必要です。

最適な保存方法はドッグフードの種類でも変わってくるので、餌を変更するときに備えて一通りすべてのドッグフードの保存方法を知っておくことをおすすめします。

もくじ

ドッグフードを正しく保存するべき理由とは?

愛犬に安全で美味しい食事を提供するには、ドッグフードを正しく保存することが絶対条件となります。

なぜならドッグフードは時間によって味や品質がどんどん変化していき、最終的には愛犬の健康に害を与える状態にまで悪くなってしまうからです。

まずはドッグフードを正しく保存することで、具体的にどんなリスクを予防できるのかについて確認していきましょう。

味が落ちることを防ぐ

ドッグフードは開封した瞬間から徐々に味の劣化が始まります。

これはカリカリのドライフードでもしっとりしたセミモイスト(半生)フードやウェットフードでも同じです。

ただしセミモイストフードやウェットフードは開封後にはすぐに味の劣化を通り越して腐敗していってしまうので「長期間に渡って味を保つ」ことを目的とする保存方法については主にドライフードに対して考えることになるでしょう。

油脂成分の酸化を防ぐ

ドッグフードには栄養素や添加物として多くの油脂が使われています。

しかし油分は空気に触れると酸化を起こし、悪玉コレステロールの蓄積原因やアレルギーの発症にも繋がる「過酸化脂質」に変化していく特徴も持っています。

酸化したドッグフードは過酸化脂質の影響によってお腹を壊しやすくなったり内臓にダメージを与えるといった深刻な健康リスクを引き起こす恐れも出てくるため、開封後のドッグフードは特に保存に気を遣う必要があるでしょう。

一度空気に触れてしまったドッグフードの酸化を完全に止めることはできませんが、適切に保存することによって酸化を十分に遅らせることは可能です。

カビを防ぐ

ドッグフードに限らず、食品全般の大敵となるのがカビの存在です。

特に水分を多く含むセミモイスト・ウェットタイプのフードはカビの被害を受けやすいため、より慎重な保存が必要になります。

ただし水分の少ないドライフードでも環境によっては水分が付着してカビが発生することがあるので、保存容器や置き場所にこだわることは大切になるでしょう。

ドッグフードの賞味期限は「未開封」の状態を基準に決められています。
一般的にドライタイプは開封後でも1~2ヶ月程度は持つとされていますが、それは適切に保存した場合であり放置してしまうと数週間と持ちません。

セミモイストやウェットフードになると1日放置しただけでも危険な状態になってしまうので、必ず犬を飼い始める前に安全なドッグフードの管理方法を学んでおいてください。

安全にドッグフードを保存するためのコツ

ここからはドッグフードを保存する際のコツを、大きく4つ紹介していきます。

意識しておけば何も難しいことはないので、以下のコツを参考にしながら購入するドッグフードの種類や量に応じた保存プランを考えておきましょう。

未開封の時点から冷暗所に置く

種類に関わらずドッグフードは「未開封の時点から」冷暗所に置くようにしてください。

密封された袋や缶詰に入っている状態ならどこに置いても大丈夫と考えてしまうのも無理のないところですが、実はドッグフードの劣化は未開封の状態からでも進行することがあります。

たとえば袋詰めのドライフードの場合、直射日光を浴びると温度上昇によりフードを傷めたり内部に充満する酸化防止ガスを変質させてしまうリスクが飛躍的に高まります。

光を浴びること自体にも酸化を促進させる作用があるとされているので、日差しの弱い季節であっても油断は禁物です。

パウチパックや缶詰に入ったフードは環境の変化には多少強くなっていますが、やはり高温に晒されると中身が傷んでしまうリスクは出てきます。

またパウチや缶詰の金属成分が溶け出してフードに悪影響を与えることもあるので、セミモイストフードやウェットフードも過信せずに冷暗所に保存しましょう。

開封後のドライフードは小分けを推奨

大袋入りのドライフードは、開封後に自分で小分け管理するのがおすすめです。

たとえ保存用チャックのついている大袋でも毎日使っていると開閉のたびに中身が空気に触れることになり、あとに残るフードほど劣化は避けられません。

また開閉のたびに空気だけでなく微細な菌や虫が入ってくるリスクも発生するため、基本的にドッグフードの容器は食べるときだけ開けて一度で中身を使い切ってしまうのが理想と言えます。

また一食分を小分けにしておけば残量がわかりやすくなるので、買い置きに頼らずに新鮮なドッグフードを追加購入しやすくなるメリットもあります。

食べ残しを保存する際は慎重に冷蔵・冷凍する

パウチパック入りのセミモイストフードや缶詰入りウェットフードは、開封後にすべて食べ切ってしまうことを前提に作られています。

しかし食の細い犬だと食べ残してしまうこともあるでしょう。

その場合はフードを改めて密閉容器に移し替えてから冷蔵庫で保存しましょう。

適切に冷蔵すれば1~2日程度は鮮度を保つことが可能です。

愛犬の食べる量が最初からわかっているならパウチや缶詰からは一食分の量だけを出しておいて、開け口をラップでしっかり密閉すると別の容器に移し替える手間を省くことができます。

また冷蔵庫よりも長期に保存したいときは、フードを直接ラップで包んで冷凍してしまう方法もあります。

ただし一度凍らせたフードは解凍しても風味が変わってしまうので、あくまで最終手段と考えておきましょう。

ちなみにドライフードは冷蔵すると結露による水分が付着し酸化を促進させてしまう可能性があるので、食べ残しもなるべく常温の環境で保存するようにしましょう。

どうしても冷蔵したいなら結露対策を徹底することが重要です。

保存中は虫除けの対策をする

夏場など虫の多い時期は保存中のドッグフードに虫がつかないよう気を配りましょう。

袋入りのドライフードはどうしても出し入れの際に小さい虫が混入することがあるので、大袋から保存容器に移すときもなるべく直接流し込むようにして虫の入る隙を作らない配慮が必要です。

特に「タバコシバンムシ・ノシメマダラメイガ・ヒラタチャタテ」といった害虫は大きさがドッグフード粒の数分の一程度しかなく、色も茶系でフードとの見分けがつきにくいので要注意となります。

ドライタイプのフードは開封後も賞味期限が長いため、カビや虫の被害に気をつけながら保存することが大切になります。

セミモイストタイプとウェットタイプは開封後にはすぐ食べ切ることが基本ですが、どうしても保存したいときは手順を守って冷蔵・冷凍を行いましょう。

ドッグフード保存容器の特徴

ここからはドッグフードの保存に使うことができるアイテムを紹介していきます。

どのアイテムにも一長一短があるので、使いやすさや値段に応じて自分と愛犬にピッタリなものを選ぶようにしましょう。

また「普段使い用」の他に「緊急時に役立つアイテム」も覚えておくと、保存容器が壊れてしまったときなどに役立ちます。

普段使いに向いた保存容器の特徴

普段使い用の保存容器には安全性や使い勝手だけでなく、部屋の雰囲気にマッチするデザイン性も求められます。

お気に入りの保存容器を使うと毎日の餌やりも楽しくなるので、愛犬との時間をより良いものにしたいなら妥協のない選択を心がけましょう。

フードストッカー

フードストッカー」とは袋から移したドライフードを収納しておくための専用容器です。

大きさやデザインなど実にさまざまな商品が販売されているので、好みに合わせた商品を選びやすいのも特徴となっています。

ただし「フタを開けて計量カップで取り出す」タイプのフードストッカーの場合、大き過ぎると空気や虫が入り込みやすくなったり底の方にあるフードが取り出しにくくなるといったデメリットが出てくるので気をつけましょう。

手に持ってお皿に注ぐ」タイプの方が安全性は高いと言えますが、内容量が少なくなるため使い勝手は悪くなる可能性があります。

また形状を問わずフードストッカーでもっとも重視するべきなのは密閉時の気密性です。

気密性に乏しい単なる容器がフードストッカーとして売られているケースもあるので、必ず商品説明をよく読んでから購入するようにしてください。

フードディスペンサー

フードディスペンサー」は一定量のドライフードを自動的に取り出す機能を持った保存容器です。

ボタンを押すとザーッと中のフード粒が流れ出してくるタイプが一般的ですが、他にも給餌量を細かく調整できるハンドル回しタイプやタイマーを設定して決まった時間に全自動で給餌をしてくれる電動タイプなども人気を集めています。

フードディスペンサーは一度容器に移してしまえば給餌の瞬間まで自分でフタを開ける必要がないので、空気による酸化や虫の混入に強いというメリットも持っています。

一方でデザインや機能にこだわった商品ほど高価になっていくので、購入時には納得いくまで下調べをしておいた方がいいでしょう。

ジップロックなどのジッパーつき保存袋

ジップロック」に代表されるジッパーつきの保存袋はドッグフードにも使うことが可能です。

単価が安くて入手が簡単、さらに丈夫であることから特にドライフードを小分けするには最適なアイテムと言えるでしょう。

ただし使い回しをすると古いフード粒が紛れ込んでしまう恐れがあるので、安全を期すなら袋は使い捨てになります。

小分け作業の手間まで含めるとたとえ保存袋の単価が安くても総合的なコストは膨れ上がってくるので、バランスを考慮しながら使用するようにしましょう。

タッパー

通常のタッパーは商品によって密閉性能に大きな差があるので、ドッグフード保存に使うなら気密性の高さが確認できるものを選ぶようにしましょう。

タッパーは洗って再利用ができるので、長期保存に使うよりも一時的に冷蔵しておきたいフードを入れるのに向いています。

また乾燥剤などと組み合わせて使いやすい点も隠れたメリットです。

緊急時に向いた保存容器の特徴

専用容器をまだ用意していない状態でドッグフードを保存するときには、日常にあるアイテムを緊急避難的に使う方法も覚えておいて損はないでしょう。

ただしデメリットとなる要素も多いので、愛犬の安全性には十分に配慮しながら役立てるようにしてください。

ペットボトルの再利用

空のペットボトルにドライフードを流し込んで小分け管理する方法は、一見するとリサイクルにもなって一石二鳥のアイディアに見えます。

しかし人間が直接口をつけたことのあるペットボトルは、たとえ丁寧に洗ったとしても雑菌が繁殖しやすいためそのまま再利用するのは危険です。

使い回すなら必ず直接口をつけていないと確認できているペットボトルを使用しましょう。

またペットボトルのキャップは一旦開封してしまうと見た目以上に隙間が生まれるものなので、湿気や微細な虫の侵入を防げないこともあります。

ラップとポリ袋の組み合わせ

ラップで包んだドッグフードをさらにポリ袋に入れて二重にすると、ジッパーつき保存袋に近い密閉状態を作り出すことができます。

とはいえ空気を完全に遮断できるわけではないので、酸化の進行を緩める効果は限定的です。

それでも無防備よりは遥かにマシなので、僅かな食べ残しを1~2日程度保存したい場合には十分に使える方法と言えるでしょう。

ドッグフードの保存容器はなるべく専用のものを準備するのがおすすめです。
キッチンアイテムなどを使い回して対応しようとするとどうしても安全性を犠牲にすることになりますし、何よりも使っていて不便で飼い主にも愛犬にもストレスが溜まります。

餌やりの時間を楽しむためにも、オシャレで便利なお気に入り保存容器を探してみましょう。

ドッグフード保存容器を選ぶときのチェックポイント

保存容器を選ぶ際のポイントは「容器自体の性能・愛犬の特徴・部屋との相性」を組み合わせながら考えていくことになります。

ここに改めてドッグフードの保存容器選びにおいて重要になるポイントをまとめてみましたので、自分が求める保存容器を探すための参考にしてみてください。

真空に近い状態で密閉できるか?

ドッグフードの風味を保ち、酸化や害虫被害から守るために一番重要になるのが保存容器の気密状態です。

ただ閉じるだけの構造ではドッグフードの保存容器としては不十分なので、真空キャニスターのようにパッキンやフタの工夫によって密閉状態を作り出せる商品を選ぶことが大切になるでしょう。

ジップロック系の保存袋を使う場合にも、空気抜きを徹底しないと保存効果は薄れてしまいます。

100円ショップには保存袋用の「真空ポンプ」が売られているので、併用するとさらに密閉性を挙げることが可能です。

安全な素材が使われているか?

容器の素材に特有の匂いがあると、フードに移ってしまい犬が嫌がることがあります。

特に安価なプラスチック製の容器では匂いが強いことがあるので注意しましょう。

また保存容器を犬が近寄れる場所に置いておくと、容器に噛みつかれることがあります。

そのため食い破られない耐久性が必要になるのはもちろん、素材自体に毒性がないことを確認しておくことも重要です。

特にフードキャニスターは給餌皿と一体化しているものが多いので、安全性についても十分に考慮しておいてください。

簡易的に使うのには便利な保存袋やラップも、愛犬ががっついて一緒にビニール片を食べてしまうといったリスクは認識しておくべきでしょう。

使いやすいサイズか?

大き過ぎる保存容器を使っていると中身を食べ切るまでの時間が延びて、それだけフードを傷める確率が上がっていってしまいます。

かといって容量の少ない保存容器を使うと入れ替えの手間だけでなくフードが外気に触れる機会も増えて、やはり安全性が犠牲になります。

愛犬のフード消費量を計算してベストな容器サイズを割り出すのが理想ではありますが、食欲は体調によって変化することも忘れてはいけません。

そのため保存容器は少し大きめのものを用意して、入れるドッグフードの量を都度調整するのが現実的な対応となるでしょう。

「大は小を兼ねる」とも言うので、迷ったら大きめのサイズを買っておいて1~2週間で使い切れる量だけ入れることを徹底するのがおすすめです。

デザインは魅力的か?

容器デザインについては設置場所によって考え方を変える必要があります。

冷暗所にストックしておくだけならコンテナのような地味な見た目の方が目立つこともなく、純粋に使い勝手だけを意識して選ぶことができます。

一方で部屋の中に置いておくならインテリアとの相性も意識して、可愛さやスマートさを重視したデザインの保存容器を探してみるのもいいでしょう。

ただし飼い主にとって魅力的なデザインと犬を第一に考えたデザインは相反することもあるので、購入の際は愛犬にとってそのデザインが邪魔になることはないかを確認しておくようにしましょう。

無理なく取り扱えるか?

容器自体に計量カップ・スプーンが付属している、持ち運びやすいように取っ手やキャスターがついているといった取り扱いのしやすさ関する要素も見逃せないポイントです。

特にフタの固さやどの程度の角度まで開くのかといった部分は利便性に直結するので、可能なら通販ではなく店舗で実際に触って確かめておきましょう。

ちなみにお子さんの情操教育を兼ねて犬を飼っているなら、子どもが使いやすい工夫があるかどうかも注目ポイントになります。

保存容器選びでは1に安全性、2に機能性、3にデザイン性という順番でポイントを意識してみましょう。

機能やデザインに惹かれても飛びつくのではなく、安心して使えるかどうかという視点で改めて検討するようにしてください。

ドッグフードの保存に適した場所と不向きな場所とは?

冷暗所」と言っても家の構造によってドッグフードの保存に適しているかどうかは当然変わってきます。

ここではもっと具体的な要素から、保存に向いた場所とそうでない場所の条件について考察していきます。

保存に適した場所の条件

ドッグフードの保存に適した冷暗所の条件は以下の通りです。

  • 季節と時間帯を問わず直射日光が当たらない
  • 人の出入りが少ない
  • 空気が適度に入れ替わり湿気が少ない
  • 外気温の影響を受けにくい

すべての条件を満たす冷暗所を持つ家はほとんどないので、あくまで2~3の条件に合致する場所を選んで足りない部分は工夫で補うようにしましょう。

たとえばガレージに置いておけば「直射日光・人の出入り・風通し」の条件はクリアできますが、外気温の影響は避けにくくなります。

その場合は夏の暑い時期にはストック量を減らして、より短い期間で使い切るようにするといった工夫で乗り切りましょう。

保存に向かない場所の条件

家の中で、ドッグフードを置くのにあまり向いていない場所の条件は以下になります。

  • 温かい空気が流れやすい上階
  • 湿気の多い風呂場や洗濯機付近
  • 外気温の影響を受けやすい窓際や玄関
  • 通行の邪魔になる廊下など

まず絶対に避けるべきなのは湿気の多い水回りになります。

風呂場・洗面台・洗濯機の周りなどはドッグフードにとって最悪の環境と言えるでしょう。

台所は風通しのいい場所になら置いておくことはできますが、アレルギーに繋がる人間用の食材が混入しないように注意してください。

また風通しを意識し過ぎると窓際や玄関など外気温の影響を受けやすい場所に置いてしまうことがよくあるので、バランスを見て判断しましょう。

一般的に温かい空気は上の方に流れていくので、2階よりも1階の方が気温変化は少なくなります。

ドッグフード保存の条件に合った完璧な場所を持つ家は、まずありません。

大切なのは保存に適した条件を把握して、足りていない部分をリスクとして折り込みながら管理していくことになるでしょう。

ドッグフードを保存する際の注意点

最後にドッグフードを長期間に渡って安全に保存するために、意識しておくべき要点を再確認しておきましょう。

保存容器や置き場所にこだわったとしても、基本的な部分を疎かにしていては意味がありません。

意外と見落としやすい要素もあるので、このまとめを参考にチェックしてみてください。

保存容器に合わせて乾燥剤・脱酸素剤を併用する

保存容器の中に乾燥剤や脱酸素剤を入れると、除湿効率を上げることができます。

ただし水分を吸収する乾燥剤と酸素を吸収する脱酸素剤では性質が異なるので、保存容器の特徴に合わせて使い分けるとより効果が高くなるでしょう。

湿気や水分が入り込みやすい容器では乾燥剤、気密性が高く真空状態に近づけやすい容器では脱酸素剤を併用するとのがおすすめです。

また乾燥剤・脱酸素剤の小袋はドッグフードと混ざらないように保存容器の側面やフタの裏側に貼りつけておくと安心です。

こうした工夫は大きめのフードストッカーの方がやりやすいので、乾燥剤・脱酸素材と組み合わせる前提なら多少気密性に劣る大型フードストッカーも活用しやすくなります。

ドッグフードの購入方法をまず見直す

常に新鮮なドッグフードを愛犬に与えたいなら、保存方法よりも先に購入方法を検討し直してみましょう。

コスパ重視でドッグフードを購入すると、どうしてもセールで安くなったタイミングでまとめ買いをして大量にストックしておく形になってしまいます。

しかしこの方法だと保存のために広いスペースが必要になるだけでなく、後半に使用するドッグフードほど劣化が避けられなくなります。

安全を重視するならドッグフードは短期間で食べ切れる量だけを都度購入する方がいいのは間違いありません。

定期購入」形式の通販なら最初に決めた量のドッグフードを一定周期で送ってきてくれるので、愛犬の食事量を計算しておけば無駄なく購入と消費のサイクルを回すことが可能です。

ただし通販には配達遅延が起こるリスクや災害時に弱いといった問題もあります。

その問題への対処法としては、定期購入するメインのドッグフードとは別にスーパーなどで日常的に購入しやすいドッグフードを補助利用する手が考えられます。

補助利用するドッグフードの方を少量ストックしておけば、メインが足りなくなったときや災害発生時にも焦らずに対応することができるでしょう。

賞味期限を正しく把握する

当たり前過ぎてうっかり失念してしまうことも多いのが賞味期限についてです。

ドッグフードの賞味期限は購入時に確認しておく必要がありますが、年月日の表記が商品によって異なる場合がある点には注意しましょう。

特に海外産ドッグフードは「日/月/年」と日本とは逆になっているパターンや「月/日/年」と年だけ後ろになっているパターン、さらには月が英略語になっているパターンなど賞味期限の表記にもさまざまなバリエーションがあります。

事前に知識を持っていないと戸惑うだけでなく本当の賞味期限を誤読してしまう危険もあるので、特に慎重に判断するようにしてください。

また保存容器に移したあとは元の賞味期限と開封日を忘れないようメモしておくことも大切です。

メーカーの公式情報をチェックする

パッケージや販売メーカーのホームページをよく見て、公式な保存方法が紹介されていないかどうかもチェックしておきましょう。

特殊な原材料を使っているドッグフードの場合、一般的な保存方法では不十分になってしまう可能性もあります。

ドッグフードの保存はまず公式で推奨されている方法を優先して試し、それでも不安がある場合に追加で処置を講じていくのが基本と言えます。

賞味期限やメーカーの注意喚起をよく確認する、フードを余らせないように購入間隔を調整する、100円ショップなどで買える乾燥剤や脱酸素材を活用する、といったポイントはドッグフードに限らず食品全般に当てはまるものです。

愛犬の食事も人間と変わらないと考えて、準備を進めていくようにしてください。

ドッグフードの保存方法に関するよくある質問

保存容器に入れたドッグフードはどのくらい日持ちしますか?

保存容器はあくまで保存状態を良好に保つことを目的に使うもので、日持ちを延ばすという発想で使うべきではありません。

たとえば未開封のドライフードは冷暗所で適切に保存して1年半~2年程度、開封後も約1ヶ月ほど日持ちします。

しかし開封前のドライフードを袋ごと保存容器に入れたからといって賞味期限が2年以上に延びるわけではありませんし、開封後はどんなに丁寧に保存したとしてもやはり1ヶ月を目処に使い切ることが推奨されます。

またセミモイストフードやウェットフードに関しては、開封後はそもそも保存容器に入れないと1日たりとて日持ちはしません。

適切に冷蔵保存した場合でも2~3日を目処に食べ切るようにしましょう。

ちなみに開封前であればパウチパックの賞味期限は約2年、缶詰は約3年と袋入りドライフードよりも長いので、備蓄用にはパウチや缶詰も検討しておきましょう。

大袋入りのドライフードはどう保存するのが一番いい?

開封前なら上に重いものを置いたり重ねたりせずに冷暗所に置いておくだけで大丈夫です。

開封後にはなるべく専用の保存容器に移すか、保存袋に小分けして管理するのが望ましいでしょう。

元の袋にチャックがついている場合は、乾燥剤や虫除けを併用することである程度の安全性は確保することができます。

冷蔵庫や冷凍庫への保存は結露による酸化や成分変化が起きやすくなるので避けた方が賢明です。

どうしてもドライフードを冷凍保存したいときの注意点は?

事情があってドライフードを冷凍保存するときは、一食ぶんをラップに包んで空気を抜いた状態で冷凍庫に入れるようにしましょう。

その際は結露をなるべく防ぐために冷凍庫のドアを可能な限り開けないようにしてください。

冷蔵庫で保存する場合も基本的な注意点は同じです。

ドライフードを冷蔵・冷凍するメリットは虫の被害を避けられることなどいくつかありますが、それ以上に結露のデメリットが非常に大きい点は覚悟しておきましょう。

食べ残したドッグフードはどうすればいい?

一度お皿に開けてしまったドッグフードは残さず廃棄するのが基本です。

保存するにしても異物の混入や汚れについて入念にチェックしておく必要があるでしょう。

また保存した食べ残しはトッピングやおやつとして早めに消費するように意識してください。

そもそも食べ残しを出さないようにするにはフードを小出しに提供しながら愛犬の食いつきに応じて給餌量を調整することが重要になります。

夏場にドッグフードを保存するコツは?

夏場は湿気・直射日光・害虫といったドッグフードの天敵となる要素がまとめて襲いかかってくる大変な時期です。

冷暗所にも熱がこもりやすくなるので、夏限定で保存場所を変更することも検討しておいた方がいいでしょう。

夏の盛りのタイミングだけドライフードを小分けして冷蔵庫保存するというのも一つのアイディアになります。

またセミモイストやウェットフードはとても傷みやすくなるので、食べ残しは冷蔵庫に入れた段階ですでに腐り始めていてもおかしくありません。

そのため給餌後の余りは必ず廃棄して、保存するなら開封直後の冷蔵・冷凍を徹底してください。

お湯でふやかしたドッグフードは保存できる?

一度ふやかしたドッグフードは種類に関係なく保存しないようにしましょう。

どうしても残しておきたいなら熱が残っている段階で急速冷蔵して、改めて提供する際には再加熱することが必須です。

冷凍する場合も同様ですが、ふやかしたフードをさらに冷凍・解凍すると風味がまったく変わってしまうので食いつきには期待しない方がいいでしょう。

また冷蔵の場合は長くても丸1日、冷凍でも保存期間は2~3日となります。

ペットボトル保存は本当に駄目?

ペットボトル保存にはリサイクルの観点や入手のしやすさ、手軽な密閉性など複数のメリットがあります。

しかし一方では素材の安全性や容量の問題、直射日光と温度変化への無防備さ、キャップの緩みによる気密性の低下といったデメリットも多く抱えています。

特に懸念するべきなのは、人間が口をつけたペットボトルは洗っても細菌の繁殖が止まらないという研究結果がある点でしょう。

どのペットボトルが口をつけていないものなのか、はっきり確認できる手段がない場合にはやはりドッグフードの保存容器として使うのは不適切と言えます。

ドッグフードの保存で常に意識しておくべきなのは「油断しないこと」です。

この程度なら大丈夫だろうという油断は愛犬の被害に直結するので、大切な家族を守るためには多少コスパを犠牲にしても無理な保存は避けるようにしましょう。

ドッグフードの保存方法まとめ

ドッグフードを正しく保存する意味と効果は次のようになります。

  • 犬の食欲と安全を守りやすくなる
  • 適切に使い切ることで結果的に無駄な廃棄を減らせる
  • 毎日の給餌が楽になる

ドッグフードを適当に保存していると愛犬の体調だけでなく、傷んでしまったフードを廃棄する無駄が発生したり毎日の餌やりのたびに中身の安全性を確かめる手間が必要になるなど、コスパや利便性の面でもさまざまな悪影響が生じます。

ドッグフードの適切な保存は愛犬のためだけでなく、飼い主自身のためにも役立つと言えるでしょう。

ドッグフードはどんなに丁寧に保存したとしても賞味期限内には開封し、短期間で使い切ることが重要になります。

保存方法の工夫はあくまで「本来の賞味期限を守る」ためのものなので、過信しないことも常に意識しておきましょう。

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