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ドッグフードは人間が食べても大丈夫?安全性や人用の食べ物との違いを解説

ドッグフードは人間が食べても大丈夫?安全性や人用の食べ物との違いを解説

愛犬が日々口にするドッグフードを見ていて、どんな味がするのか、あるいは、食べて大丈夫なのか気になったことがある人も多いですよね。

そこで、人がドッグフードを口にして安全かどうかや注意すべき点、人向けの食事との違いなどを調査しました。

この記事を読めば、ドッグフードをそもそも人が食べても良いかや人の食事の違い、さらに、犬に与えるべき理想の食事のあり方がわかります。
もくじ

ドッグフードは人間が食べても安全なの?

愛犬が美味しそうに食べているドッグフードを見て、人間が食べても安全なのか気になったことがある人は多いのではないでしょうか。

実際、ドッグフードの中には人間が食べても安全なものも存在します。

ただ、口にする際にはいくつか注意点があります。

試食している飼い主さんや事業者は多い

ドッグフードを試食している飼い主さんや事業者の人は少なくありません。

試食してみる理由は、大切な愛犬にあげる前に味や品質を身をもって確かめたいというのが理由です。

ただ、すべてのドッグフードが食べて大丈夫というわけではない点には注意が必要です。

人が口にすべきでないドッグフードも存在します。

栄養バランスが違う

ドッグフードは基本、犬に必要な栄養素を満たすように作られています。

人間が健康を維持するのに必要な栄養素が含まれているわけではありません。

特に、摂取すべきビタミンやミネラルなどの理想的なバランスが人と犬では大きく異なります

食べて安全かどうかはドッグフードにもよりますが、人が主食として食べるべきでは少なくともありません。

あくまでドッグフードは犬のための食べ物です。

衛生面の懸念がある

ドッグフードは、犬にとって安全なレベルで管理された環境で作られています。

ただ、その衛生基準は人が口にする食べ物とは違うことがあります。

人間の基準で見ると不十分な場合がある点には注意が必要です。

ドッグフードの中には、人の食べ物と同等なレベルで作られているものもあります。

人間が食べられるレベルのドッグフードの条件とは

世の中には、人が食べても大丈夫なドッグフードも存在します。

ただ、基本的にドッグフードは人間ではなく犬向けに作られています。

世の中に出回っているすべてのドッグフードを、人が口にして大丈夫というわけではありません。

以下で、人間が食べられるレベルのドッグフードが最低限満たすべき条件をまとめました。

一方で、ここに示した条件を満たしているからといって、人が食べて大丈夫とは限らない点にはご注意ください。

大量あるいは高い頻度でドッグフードを口にするのは、基本的におすすめできる行為ではありません。

高品質な素材・原材料を使用

人間が食べられるドッグフードは、高品質な素材や原材料だけが使われているものに限ります。

ドッグフードの中には、人間の食用には使えない廃棄されるはずの低品質の肉や、副産物が使われているものもあります。

特に、日本ではドッグフードは雑貨に分類されるため、人の食品規制が適用されません。

人が口にして、健康に悪影響を与える食材が入っている可能性もゼロではありません。

一方で、ヒューマングレードの食材のみが使われているドッグフードであれば基本安心です。

ヒューマングレードは、人の食べ物と同等の基準を満たした肉や野菜などを意味する言葉です。

そのため、ヒューマングレードの食材のみを使用しているドッグフードであれば基本、人も問題なく口にできます。

ただ、日本国内にヒューマングレードという言葉に対する明確な基準はありません

ヒューマングレードだから安心と判断するのではなく、詳細を確認することが大切です。

高品質な素材・原材料が使われたドッグフードは、人だけでなく愛犬にとっても好ましい選択です。

危険な添加物不使用

使われている添加物の安全性も、人が口にする前に確認すべき事項です。

人工的な保存料や着色料、香料などの中には、健康を害する可能性がある危険な添加物も存在します。

そして、その手の危険が疑われる添加物が使われたドッグフードが今なお世の中には存在します。

ただ、危険な添加物を使われたドッグフードは、人が口にする場合に限らず、そもそも愛犬に与えるべきではありません。

危険な添加物が入っていないドッグフードを選びましょう。

添加物すべてが悪といわけではありません。自然由来の保存料や抗酸化物質の使用を過度に問題視する必要はありません。

衛生基準の遵守

どのような環境で作られたドッグフードかも、人が口にする前には必ずチェックしましょう。

最近は、人間用の食品と同等レベルの衛生管理のもと作られているドッグフードも増えています。

HACCP(ハサップ)やISO22000などの国際的な食品安全規格を導入しているメーカーが多く、これら規格に基づいて製造されているドッグフードは人が食べても安全です。

細菌やウイルスの混入を防ぎ、高い衛生基準を維持した製品が提供されていることが保証されているためです。

自分が口にする場合に限らず、どのような環境で作られたドッグフードかもしっかりチェックしましょう。

賞味期限と保存状態

賞味期限やどんな方法で保存していたかも、重要なポイントです。

ドッグフードには賞味期限が設定されているので、期限切れのものは口にすべきでありません。

賞味期限が切れたドッグフードは品質が低下し、味や香りに違和感を覚えることが多いです。

特に油分の酸化や微生物の繁殖した賞味期限切れのドッグフードを口にすることは、非常に危険な行為です。

食べた後、そのドッグフードが原因で体調を崩す可能性があります。

また、パッケージに記載された賞味期限は基本、未開封時に適用されるものです。

開封前はもちろん、開封後は空気にできるだけ触れないようにしたうえで、湿気や直射日光の当たらない場所で保管しましょう。

ドッグフードを賞味期限内に食べきることや適切な場所での保管は、人が食べる場合に限らず犬にあげる場合もしっかり管理すべき項目です。

ドッグフードは人間が食べても美味しい?

ドッグフードの中には、人間が食べても大丈夫なものも存在します。

さらに、そのドッグフードを愛犬が美味しそうに食べている姿を見たら、味が気になるという飼い主の人も多いようです。

そうなると気になるのが、人が食べて美味しいかどうかです。

結論としては、ドッグフードを人間が食べた場合、美味しいと感じることはほぼありません。

これは、味や食感、香りの感じ方や好む傾向が人と犬では全く違うためです。

以下で、ドッグフードを食べて人が美味しいと感じない主な理由4つの詳細を解説しています。

味の違いとは

犬と人間では、味の感じ方が大きく違います。

犬の味覚の感度は、人より5分の1程度低いことがわかっています。

特に塩味に関する感度が低く、塩味自体を好まない犬も多いです。

犬にとっての「美味しい」を重視して作られたドッグフードは、人間にとっては味が薄い、あるいはほぼ味がしないと感じることがほとんど。

ドッグフードにもよりますが、美味しいと感じる可能性はかなり低いです。

人が美味しいと感じるフードが、犬にとって良いとは限らない点にも注意が必要です。

食感の違いもある

ドッグフードの食感も、人向けに作られた食品とは違います。

特にドライタイプのドッグフードは、非常に硬いものが多いです。

犬の噛む力は、小型犬でも人間の4から5倍、大型犬に至っては10倍にもおよびます。

噛む力が強い犬にとって最適な硬さは、人が噛み切れないレベルのものがほとんどです。

ドライフードのドッグフードの場合、人は食べること自体を大変に感じることが多くなっています。

ウェットタイプのフードは人の食べる缶詰食品に似ているものの、やはり口当たりが違います。

食材が細かく砕かれた状態のものが多く、歯ごたえを感じられず滑らかすぎると人は感じることが多いようです。

味覚だけでなく口の中の作りも、人と犬では全く違います。

香りの強さも気になる

味覚は人に劣る犬ですが、嗅覚はかなり敏感です。

犬の嗅覚は人間の3000倍から10000倍、特定の臭いに関しては100万倍以上敏感と言われています。

味覚以上に嗅覚が敏感な犬が好むように作られたフードは、味以上に香りを重視して作られています。

しかも、犬は限りなく肉食に近い雑食です。

動物性たんぱく質や脂肪の香りが強い、人からすると「獣臭い」と感じるフードを好む傾向にあります。

ドッグフードがまとう犬の好む香りは、人は強烈すぎる感じることが多く、口にする際の抵抗感の要因になりえます。

人にとって強すぎると感じるドッグフードの香りが、犬の食欲をそそることもよくあります。

心理的な要素も

ドッグフードを口にする際、犬用に作られていることを理解したうえで食べることになります。

人である自分が食べるべきものではないという思いが、味のネガティブな印象に拍車をかけることもあります。

気になると思って積極的に口にしていたとしても、パッケージや商品名、ドッグフードの見た目が、深層心理にそう思わせてしまうことも少なくありません。

また、使われている食材や製造過程を想像した際、食べて大丈夫かという不安が頭をよぎることも多いはずです。

実際、ヒューマングレードであっても、犬の栄養に特化されたドッグフードは、人の食事としては不適です。

食べる前から抱きやすい心理的な抵抗感も、ドッグフードを美味しくないと感じやすい要因となりえます。

人と犬は生き物としての特徴が全く違うので、犬用の食事であるドッグフードを無理に味見してみる必要はありません。

ドッグフードはダイエットになるって本当?

最近、「ドッグフードがダイエットに良い」という話を耳にすることがあります。

ただ、結論から言うと人間がドッグフードを食べてダイエットするのは全くおすすめできません。

以下で、その理由を詳しく見ていきます。

なぜドッグフードがダイエットに使われるという誤解があるの?

ドッグフードがダイエット向きという誤解が生まれた背景には、いくつかの要因があります。

まず、ドッグフードは犬の健康を維持するために作られており、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素がしっかり含まれています。

実際、総合栄養食に分類されるタイプであれば、ワンちゃんは食事がドッグフードだけでも元気に健康でいられることも多いです。

栄養満点で、しかも人間の食事よりも低カロリーなものが多いため、効率的に痩せられそう、ダイエットにぴったりというイメージを生み出したようです。

さらに、すでにあったこの噂を、有名人の発信が拍車をかけました。

ある有名人が、「ドッグフードダイエットを試した」といった情報がメディアで報じられたことがあります。

その結果、ドッグフードがダイエット向きという誤解がより広く人々の間に生まれてしまったようです。

確かに噂はありますが、ドッグフードがダイエット向きというのは誤解!注意が必要です。

なぜ人間のダイエットには不向きなの?

一見すると低カロリーで栄養バランスが良さそうなドッグフードですが、人間のダイエットには不向きです。

そもそも人と犬では、日々摂取すべき栄養素が異なります

ドッグフードはあくまで犬のために設計された食べ物です。

たとえば、犬は人間と違いビタミンCを体内で生成できるため、ドッグフードにビタミンCがほぼ含まれていません。

一方で人間は食事からしかビタミンCを摂取できず、ドッグフードだけを食べていると確実にビタミンC不足になってしまいます。

また、犬にとって消化しやすいからといって、人にそうとは限りません。

腹痛や便秘など、さまざまな健康トラブルを引き起こすリスクもあります。

さらに、人間が食べることを前提としていないドッグフードには、人にとって有害な成分が含まれている可能性もゼロではありません。

多くのリスクを背負う必要があるドッグフードを活用したダイエットは、全くおすすめできない方法です。

そもそも美味しくないと感じることが多く、日々の食事がストレスになる可能性が高い点にも注意が必要です。

よくある質問(Q&A)

以下に、ドッグフードと人間に関するよくある質問をまとめました。

犬に人間用のささみを食べさせても大丈夫?

犬に、人間用のささみを食べさせても特に問題はありません

ただ、塩や調味料は使わず、しっかり加熱調理したものをあげることが重要です。

人と犬の味覚の違いを意識した調理が必要です。

犬は塩味に鈍感で、苦手と感じる子が多い傾向にあります。

犬のおやつを人間が食べるとどうなる?

犬のおやつは、人にとって毒というわけではありません。

ただ、人が美味しいと感じる可能性は低く、栄養バランスや添加物が人向けの食べ物の基準で作られていない点には注意が必要です。

少量の味見であれば問題ないことが多いものの、消化不良やアレルギーを起こすリスクが高いです。

どうしても味が気になる場合、ごく少量を1度だけ味見する程度にしておくのが無難です。

美味しそうに食べている愛犬を見ていると味見したくなる気持ちはわかります。ただ、犬用の食べ物を人が食べるのは基本おすすめできる行為ではありません。

手作りドッグフードとヒューマングレードの市販品では、どちらが犬にとって良い選択ですか?

健康維持に必要な栄養素が網羅されていて愛犬が喜んで食べてくれる食事であれば、手作りフードもヒューマングレードの市販品も、どちらも良い選択と言えます。

手作りフードのメリットは、愛犬の好みにとことん個別対応できるところ。

ただ、自身でレシピを考案する場合、必要な栄養バランスがすべて抜けなく網羅した食事を作るのは至難の業です。

自己流はやめて、その道のプロに確認してもらう、あるいは相談したうえでレシピを決めるのがおすすめです。

また、手作りフードは、当然作る手間がかかります。

一方で、ヒューマングレードの市販品のドッグフードを活用すれば、栄養バランスが保証されています。

総合栄養食タイプのものを選べば、規定量そのフードだけをあげておけば、愛犬の健康に必要な栄養素をすべて網羅できます。

気軽さを重視するなら、市販品で十分です。

大切なのは、愛犬が元気に毎日を過ごしてくれるかどうかです。そのために必要なご飯をチョイスしてあげることが、飼い主の果たすべき責任です。

ドッグフードは食品ではないので、人間が食べることはすすめられません

ドッグフードの中には、人間が食べて大丈夫なものとそうでないものが存在します。

ただ、ドッグフードはワンちゃんのために作られた食事です。

犬の健康に必要な栄養素は網羅されているものの、人に必要な栄養素はそれとはまた違います。

人が食べるのは、基本おすすめできません。

特に、犬の嗅覚や味覚に合わせて作られたドッグフードは、人間には味が薄かったり、香りが強すぎたりすることも多いです。

人間が食べて美味しいと感じることもまずありません。
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