アメリカ産ドッグフードの効果や安全性については、日本国内で暮らしているとなかなか知る機会がありません。
- アメリカ産と国産のドッグフードは何が違うの?
- 海外のドッグフードって危険じゃない?
- 自分の愛犬に本当に合ったドッグフードを見つけたい!
この記事ではそんな疑問を持つ方々に向けて、アメリカ産ドッグフードの基礎知識についてわかりやすく解説していきます。
おすすめのアメリカ産ドッグフード10選も合わせて紹介していますので、フード探しの参考にしていただけると幸いです。
一方で気をつけておくべきポイントも存在しているので、メリットとデメリットを正しく理解しておくようにしましょう。
アメリカ産ドッグフードの特徴とは?
アメリカは世界最大級のペット大国であり、動物愛護の精神においても世界をリードする存在です。
そして消費者の権利を非常に重視する国民性により、ペットフードの原材料や成分などを事細かに開示する文化もしっかりと根付いています。
日本国内の事情も「ペットフード安全法」の施行によってかなりマシになったとはいえ、無添加表示・原産国表示・添加物表示といった部分の信頼性に関しては残念ながらアメリカ基準にはまだ届いていません。
またアメリカでは大型犬が好まれることもあって、高タンパク質なドッグフードの種類が日本よりも遥かに多い点も特徴と言えるでしょう。
米国飼料検査官協会「AAFCO(アフコ)」の基準について
アメリカ産ペットフードの安全性を保証する重要な枠組みの一つが「AAFCO(米国飼料検査官協会)」による監査システムです。
AAFCOはアメリカの非営利団体で、家畜用飼料とペットフードの品質管理基準を設定しています。
日本では最終的に人間の体に入ることになる家畜用飼料の方が安全基準が厳しく、ペットフードはどうしても二の次という扱いになっています。
しかしAAFCOは家畜用飼料とペットフードに同等の安全基準を設けており、この基準はアメリカの多くの州でもそのまま採用されています。
具体的にはタンパク質なら「幼犬用では22.5%以上、成犬用では18.0%以上」を含んでいるドッグフードでないと総合栄養食を名乗ることはできません。
アメリカ食品医薬品局「FDA」の役割について
FDA(アメリカ食品医薬品局)はアメリカの保健福祉省配下の連邦政府機関で、食品・医薬品・化粧品といった食料と医療に関わる製品の監査を担当しています。
縦割り行政の弊害が指摘される日本とは異なり、アメリカでは食品の安全性をこのFDAが一括管理することによって強力な指導力を発揮することができています。
専門誌「The Whole Dog Journal」の影響力について
「The Whole Dog Journal」はアメリカの愛犬家向け専門誌です。
ジャーナルと名乗る通り公共性の高い記事内容が特徴で、広告収入を得ることなく愛犬家にとって本当に大切な情報を届けることを目指して運営されています。
そんなWDJでは毎年ドッグフードのおすすめランキングが発表されており、アメリカ産ドッグフードを選ぶにあたって重要な指標の一つとなっています。
有料ネット配信もされている雑誌のため最新情報を転載することはできませんが、少し古いデータであれば検索することで日本語でも確認可能です。
ただしWDJはあくまでフードのラベル表記を信用してランキングを作成しているため、実際にラベル通りの成分になっているのかまではチェックしていません。
これに関してはそれだけアメリカ国内でAAFCO基準とFDA監査が信頼されている証とも言えるでしょう。
アメリカ産のドッグフードは非営利団体AAFCO、連邦政府組織FDA、さらに民間の報道機関によって三重のチェックを受けています。
アメリカ産ドッグフードを選ぶときのポイント
ここからは具体的にアメリカ産ドッグフードを選ぶ際に気をつけておきたいポイントについて解説していきます。
すべてのポイントを網羅する必要はありませんが、愛犬の状態を見極めて適切なドッグフードを判断できるだけの知識はしっかり身につけておきましょう。
動物性タンパク質が豊富な製品を選ぶ
アメリカ産ドッグフードには動物性タンパク質を多く含んだ製品が揃っています。
人間の目線で考えてしまうと「動物性タンパク質の摂り過ぎは体によくないのでは?」と考えて穀物を中心としたフードを与えたくなってしまうかも知れませんが、犬にとっては動物性タンパク質こそが体を健康に保つもっとも重要な栄養素です。
逆に穀物がメインのドッグフードではアレルギー反応を起こしてしまう犬も多いので、安全面を考慮しても動物性タンパク質を中心としたフードを選ぶことには意味があります。
またアメリカ産ドッグフードは同じ動物性タンパク質食材でもチキン・ターキー・フィッシュ・ラムなど原材料の選択肢も非常に豊富です。
原材料と成分を詳細に表記した製品を選ぶ
ドッグフードは実に多種多様な原材料を組み合わせて作られています。
そのため個別の原材料を可能な限り細かく記載している製品を選ぶことも意識しておきましょう。
もし愛犬がアレルギー反応を起こした場合、原材料を詳しく調べることができないと原因物質の特定ができなくなってしまいます。
また食いつきが悪いときも原材料ごとに好みをチェックしていくことができるので、より愛犬の体質に合ったドッグフードを探しやすくもなります。
逆にアメリカ産と言いながら中途半端な表記しかされていない製品は出自を怪しんだ方がいいでしょう。
余計な添加物・保存料・着色料を含まない製品を選ぶ
添加物や保存料は必ずしも悪というわけではありません。
特に長期保存が前提となるドッグフードは品質保持のためにある程度の添加物や保存料の使用は容認するべきとの考え方もあります。
しかしビジネス最優先で賞味期限を引き伸ばすために保存料を大量に使っているようなドッグフードは、やはり愛犬に与えるには相応しくないのも事実です。
アメリカ産ドッグフードでは添加物・保存料・着色料についても成分表で詳しく確認することができるので、他の製品と比べて極端にそれらが多く使われているものは避けた方が無難でしょう。
適正な価格帯の製品を選ぶ
ドッグフードは栄養バランスの観点から、基本的には同じものを毎日提供し続けることが何よりも大切です。
そのため購入負担が重くなり過ぎないように価格帯にも注目しておくようにしましょう。
ランニングコストを割り出すには先に愛犬の食事量からフードの消費ペースを計算しておき、一年単位での予算を決めて適切な価格帯の製品を探すのがおすすめです。
そのためご褒美にはメインのドッグフードを変えるのではなく、比較的安価に追加できる「おやつ系」のフードを活用するようにしましょう。
愛犬の体質やライフステージ変化に対応できる製品を選ぶ
愛犬の健康を少しでも長く保つにはライフステージの変化に合わせてフードに手を加えていくことも必要になります。
アメリカ産ドッグフードには同一ブランド内で「子犬用・成犬用・シニア犬用」といったように年齢に応じたバリエーションを用意している製品も多いので、既存フードの食いつきが変わってきたと感じたら変更するようにしましょう。
その際いきなりすべてのフードを切り替えてしまうと愛犬が嫌がることもあるので、最初のうちは既存のフードに少しずつ新しいものを混ぜて違和感なく変化させていくのが切り替えのコツになります。
また避妊・去勢を行った時期や何かしらの病気を発症した時期には、健康補助を目的としたドッグフードの使用を試してみるのもいいでしょう。
安定して入手可能な製品を選ぶ
ドッグフード選びにおいて意外と見落としがちなのが「入手性」についてです。
アメリカ産ドッグフードを手に入れるには海外の製品をそのまま輸入する方法と、正規代理店が用意した日本版パッケージを購入する方法とがあります。
輸入品は何かの事情で輸送がストップしてしまうと入手自体が不可能になるので、常備しておく必要があるドッグフードの購入方法としてはリスクが高いと言えるでしょう。
しかし正規代理店の販売品だからといって完全に安心できるかというと、そうとも言い切れません。
代理店の販売するアメリカ産ドッグフードも契約の都合や売上の関係によって日本での販売が急に終わってしまうケースは決して珍しくないからです。
アメリカ産ドッグフードが入手の安定性において国内生産品に劣るのは仕方のないところなので、せめて通販や店頭での取り扱いが多い有名ブランド製品を使うといった対策を考えておくようにしましょう。
価格や入手性のバランスを見ることも大事ですが、まずは何よりも愛犬の健康と喜びを最優先してフード選びを進めるようにしましょう。
アメリカ産ドッグフードのおすすめ製品10選
ここからは日本国内でも比較的簡単に通販購入することができるアメリカ産ドッグフードの中から、特におすすめできる製品を10種紹介していきます。
ほとんどの製品には用途別のブランドラインナップも用意されているので、大まかな特徴を把握したら公式ページや代理店ページから自分の愛犬との相性をさらに深く探っていくようにしましょう。
オリジン・オリジナル
参考価格 | 1,958円 |
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内容量 | 340g |
主原料 | 鶏肉・七面鳥肉・天然魚・卵・豆類など |
ラインナップ | 成犬用・子犬用・子犬(大型種)用・シニア犬用・ラム肉・牛肉など全6種 |
公式サイトまたは正規代理店 | https://acana.net/ |
オリジンは世界70カ国以上でペットフード販売を手掛ける「チャンピオンペットフーズ」社の代表的ブランドです。
チャンピオンペットフーズ社はカナダに本社を持ち「アカナ」という姉妹ブランドにおいてはカナダ産であることをアピールしていますが、オリジンブランドはアメリカ産と表記される違いがあります。
なぜならオリジンブランドは新鮮な動物性原材料を85%以上使用した自然な食べ応えを持つフードの開発を目指し、そのために既存のカナダ工場ではなく新たに専用のアメリカ工場を建設したという経緯があるからです。
そのためワイルドに食いつけるドッグフードを求めている愛犬には、ぴったりのブランドと言えるでしょう。
ナチュラルハーベスト・メンテナンススモール【ラム】
参考価格 | 3,080円 |
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内容量 | 1.1kg |
主原料 | ラム肉・白米・えんどう豆など |
ラインナップ | 各ドライフード・各ウェットフード・各パウダーフード・食事療法食など多数 |
公式サイトまたは正規代理店 | https://natural-harvest.co.jp/natural-harvest |
ナチュラルハーベストはその名の通りナチュラルな素材にこだわったドッグフードブランドです。
メインで展開されている「メンテナンススモール【ラム】」は良質なラム肉を原材料として栄養満点でありながら安全性の高さも両立させています。
またラム肉の他にもターキーやフィッシュといった別の原材料をメインとしたフードを選ぶことも可能です。
ドライフード以外のウェットフードやパウダーフードに関しても種類が非常に豊富なので、ナチュラルハーベストのシリーズを調べていけば愛犬に最適なアメリカ産フードを確実に見つけることができるでしょう。
BLACKWOOD(ブラックウッド)・グレインフリー サーモン
参考価格 | 3,080円 |
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内容量 | 1kg |
主原料 | サーモン・豆類など |
ラインナップ | サーモン・ラム肉・チキン・なまず肉・低カロリーなど全11種 |
公式サイトまたは正規代理店 | https://www.leschiens.co.jp/blackwood/ |
BLACKWOOD(ブラックウッド)は低温調理法によって食材が持つ栄養素を壊すことなく効率的に摂取できるように工夫されたドッグフードを販売するブランドです。
アメリカにおいては高級フードとしての人気を確立しており、シリーズラインナップも豊富に用意されています。
その中にはアレルゲンの少ない「なまず肉」を使った製品のように日本ではあまり見かけないドッグフードも含まれているので、少し変わったフードを探しているときにはチェックしてみましょう。
また日本オリジナルパッケージ品は海外からの輸入品ではなく、きちんと日本の犬に合わせてレシピを調整している点も安心できます。
SOLVADA(ソルビダ)・室内飼育成犬用 チキン
参考価格 | 2,970円 |
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内容量 | 900g |
主原料 | チキン・豆類・ジャガイモなど |
ラインナップ | チキン・ターキー・成犬用・子犬用など全5種 |
公式サイトまたは正規代理店 | https://solvida.jp/ |
SOLVADA(ソルビダ)は全ラインナップをグレインフリー(穀物不使用)フードで展開しているドッグフードブランドです。
原材料にはすべてオーガニック食材が使われていますが、非常に厳しいとされている「USDA(米国農務省)」の基準をクリアしていることから安全性については折り紙つきと考えていいでしょう。
ただしSOLVADA(ソルビダ)が展開する全5種類のフードはどれもカロリー控えめな「室内飼育犬用」となっているため、室外犬にとっては栄養が不足する可能性があるので気をつけましょう。
ニュートロ・シュプレモ成犬用
参考価格 | 4,785円 |
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内容量 | 2kg |
主原料 | チキン・モロコシ・大麦・オーツ麦・玄米・野菜類・果物類など |
ラインナップ | 子犬用・成犬用・ウェット・パウチ型・プレミアムなど全17種 |
公式サイトまたは正規代理店 | https://nutro.jp/dogfood/supremo/ |
ニュートロは1926年にアメリカで誕生し、もうすぐ100周年を迎える歴史あるペットフードメーカーです。
猫用と犬用に多種多様なフードを販売しており、代表的なドッグフードブランドである「シュプレモ」だけでも現在17種類ものラインナップを揃えています。
定番のドライフードから食べやすいウェットフード、使いやすいパウチ型など用途に合わせてフードを選ぶことができるのはニュートロ・シュプレモの大きな強みです。
一方で近年のトレンドであるグレインフリーには対応していないので、愛犬のアレルギーについては慎重に調べておいてください。
ナチュラルバランス・オリジナルウルトラ ホールボディヘルス チキン
参考価格 | 2,255円 |
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内容量 | 1kg |
主原料 | 鶏肉・玄米・オーツ麦・ポテト・ブリュワーズライス・野菜類など |
ラインナップ | ポテト&フィッシュ・ポテト&ベニソン・チキン&ダックなど全5種 |
公式サイトまたは正規代理店 | https://prime-k9.jp/ |
ナチュラルバランスは1989年の創業以来、30年以上の実績を持つペットフードメーカーです。
特徴的なのは「同種のタンパク質を摂取し続けることによるアレルギー発症」を防ぐために、他ではあまり使われないタイプの動物性タンパク質を積極的に採用している点になります。
たとえば基本はチキンを主原料としながら、そこにベニソン(鹿肉)やバイソン(水牛肉)を混ぜるといった工夫を行っています。
ウェルネス・コア(高たんぱく質・穀物不使用)
参考価格 | 2,278円 |
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内容量 | 800g |
主原料 | 骨抜き七面鳥・えんどう豆・亜麻仁・野菜類・豆類など |
ラインナップ | 子犬用・老犬用・オーシャンフィッシュ・骨抜きチキンなど全6種 |
公式サイトまたは正規代理店 | https://www.wellnesspetfood.jp/ |
ウェルネスはウェルペット社が手掛けるペットフードブランドです。
ウェルペット社はアメリカの老舗メーカー同士の統合によって生まれた会社で、ブランド自体は新しいものの歴史に裏打ちされたノウハウの深さは圧倒的なものがあります。
ちなみにウェルネスでは穀物不使用やアレルゲン不使用に特別に配慮した別ブランドも用意していますが、ウェルネスコアの製品であっても穀物やアレルゲン食材の利用は極力排除されています。
そのため健康な愛犬に与える前提であればタンパク質を補いやすいウェルネスコアのドッグフードを選択するのがおすすめです。
アーテミス・フレッシュミックススモールブリードアダルト
参考価格 | 2,530円 |
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内容量 | 1kg |
主原料 | チキン・ターキー・玄米・豆類・卵・野菜類・果物類など |
ラインナップ | 子犬用・小型犬用・肥満犬用・中粒タイプなど全5種類 |
公式サイトまたは正規代理店 | https://kmt-dogfood.com/item/artemis/ |
アーテミスは全世界25カ国以上で人気を集めているプレミアムドッグフードです。
ここで紹介する「フレッシュミックス」シリーズ以外にも免疫サポートに優れた「アガリクスI/S」やグレインフリーの「オソピュア」といったブランドを有しています。
フレッシュミックスは高タンパク質系のフードなので、グレインフリーなどを重視する場合には別のブランドを検討してみてもいいでしょう。
また日本において代理店となっているKMT社はアーテミス以外にも「ソリッドゴールド」と「ブリスミックス」というメーカー製品の販売も手掛けています。
どれも世界的評価はアーテミスに匹敵するので、一緒にチェックしておいてもいいでしょう。
アボ・ダーム・オリジナルビーフ(小粒)
参考価格 | 3,256円 |
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内容量 | 1.5kg |
主原料 | アボカド・乾燥ビーフ・玄米・白米・トマト繊維など |
ラインナップ | 肥満犬用・高齢犬用・幼犬用・小型犬用・グレインフリー・中粒など全10種 |
公式サイトまたは正規代理店 | https://bi-petland.co.jp/pages/avodermdog |
アボ・ダームは世界的にも珍しい、アボカドを主原料とするドッグフードを販売するメーカーです。
アボカドはオメガ3・オメガ6脂肪酸など愛犬の健康を保つのに有効な成分を豊富に含んでいることから、他の栄養補助系フードが合わない場合にも代替案となり得るでしょう。
また正規代理店を通じて販売されている製品ラインナップが比較的豊富なので、愛犬の成長段階に合わせたフード選びも容易になっています。
サイエンス・ダイエット<プロ>犬用 毎日の活力維持機能 小粒 1~6歳
参考価格 | 3,725円 |
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内容量 | 3.3kg |
主原料 | チキン・大麦・小麦・トウモロコシ・亜麻仁・野菜類・リンゴなど |
ラインナップ | 小型犬用・皮膚サポート用・関節サポート用・体重管理用など全13種 |
公式サイトまたは正規代理店 | https://www.hills.co.jp/ |
サイエンス・ダイエット<プロ>はアメリカのヒルズ社が販売するダイエット志向のドッグフードです。
日本での販売を手掛ける「日本ヒルズ」は過去には東京ディズニーリゾートのスポンサー企業を務めていたこともあり、知名度の高さと信頼性から動物病院にも販路を持っています。
サイエンス・ダイエット<プロ>は通常のサイエンス・ダイエットシリーズよりも健康サポートに力を入れた製品群となっており、皮膚・関節・体重管理・成長促進といった目的ごとに適切な製品を選ぶことが可能です。
ただし個別の用途に特化しているためグレインフリーに対応していない点には注意しましょう。
しかし愛犬の体質や年齢を基準に適切なものを調べていけば、必ず相性のいいドッグフードに辿り着くことができます。
アメリカ産ドッグフードを購入する際の注意点
優れた部分の多いアメリカ産ドッグフードですが、購入にあたってはいくつか注意事項もあります。
製造国や価格、原材料といった要素だけに気を取られていると見落としてしまう要素もあるので最後に改めて確認をしておくようにしましょう。
並行輸入品は保存状態やラベル表記に気をつける
並行輸入品のアメリカ産ドッグフードは日本国内で正規代理店が取り扱う同じ製品よりも安く購入できる場合があります。
中身が同じなのだから安い方がいいと考えて並行輸入品を選ぶ人もいますが、その判断は慎重に行った方がいいでしょう。
問題の一つは本国での保管状態がわからないという点です。
アメリカは製造の基準は厳しいものの、保管や輸送の安全性に関しては日本の方が徹底しているという違いがあります。
また並行輸入品はラベルの文字がすべて英語のままなので、原材料表記や成分表の確認が難しくなるのも問題です。
安過ぎるドッグフードには表示偽装の可能性がある
アメリカ産ドッグフードを探していると、たまに極端に価格の安い製品を見つけることがあります。
大抵はほとんど聞いたことのないメーカーやブランドの製品ですが、AAFCOやFDAの基準をクリアしているとの記載があると反射的に信用できると思ってしまうこともあるでしょう。
しかしこうした製品はAAFCOやFDAの認可自体を偽造している可能性があります。
たとえば家電製品やデジタル系ガジェットの世界では、有名通販サイトであっても偽物の商品が溢れ返っている事実がよく知られています。
そうした悪質なドッグフードを避けるにはまず極端に相場よりも安い製品に飛びつかないことが大切です。
原材料をチェックすることは大前提ですが、その情報の正しさを誰が保証してくれるのかという部分についてもしっかり頭を働かせておきましょう。
メーカーやブランドについて下調べをするだけでなく、販売する店舗や通販サイトの信頼性まで意識して購入先を判断するようにしてください。
アメリカ産ドッグフードまとめ
アメリカ産のドッグフードには以下のようなメリットがあります。
- 世界最高レベルの安全基準で管理されている
- 高タンパク質フードの種類が豊富
- 愛犬の個性に合わせたフードを見つけやすい
日本国内のドッグフードも高品質ですが、やはり安全性と多様性においてはアメリカ産に一日の長があります。
西洋由来の大型犬はアメリカ産ドッグフードの方が体質に合うケースも目立つので、国産信仰に囚われず広い視点で愛犬好みのドッグフードを探すことを心掛けましょう。
アメリカ産ドッグフードは世界中に愛用する飼い主がいるので、英語名でSNS検索をすると実際の利用者の様子を簡単に確認することもできます。