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マルチーズにおすすめのドッグフード5選!選び方や評判の良い餌をご紹介

マルチーズにおすすめのドッグフード

マルチーズのドッグフード選びには、他の犬種とは違った難しさがあります。

実際にマルチーズを飼い始めてみると、その愛らしさに癒やされる一方で毛並みの維持や健康管理に繊細な気遣いを必要とすることがわかってきます。

そして、愛犬の健康を守るためには、ドッグフードの選び方が重要になると気づいて、そこからさまざまな疑問に直面していくはずです。

  • どんな成分の入ったドッグフードがいい?
  • マルチーズに多い病気を予防できるドッグフードはある?
  • 急にご飯を食べなくなってしまう原因は何?

など。

本記事ではマルチーズのドッグフード選びについて、ポイントを絞りながら必要な情報を簡潔にまとめています。

ざっと一読していただくだけでマルチーズの餌やりに関する疑問点の大部分を解消できますので、マルチーズの飼い主さんはぜひ参考にしてみてください。
もくじ

マルチーズのドッグフードの選び方

マルチーズのドッグフードの選び方
まずはマルチーズのドッグフードを選ぶに当たって、特に意識しておくべき要素を順番に覚えていくようにしましょう。

質の良い動物性タンパク質をメインに配合したドッグフード

犬は雑食ではありますが、健全な生育には肉類に多く含まれる栄養素が不可欠です。

特にマルチーズは食が細い傾向にあることから、少ない食事量で十分な栄養を確保するには良質な動物性タンパク質が多く含まれるドッグフードが最適となります。

成分表のタンパク質の項目だけをチェックしていると植物性タンパク質と見間違えてしまうこともあるので、必ず「チキン」や「サーモン」といった原材料名まで確認しておくようにしましょう。

マルチーズが特に好む動物性タンパク質の原材料には以下のようなものがあります。

  • 鶏肉(チキン、ささみ、チキンミールなど)
  • 羊肉
  • 鹿肉
  • 馬肉
  • 魚肉(サーモン、イワシ、サバなど)
好き嫌いには犬ごとの個性が強く出るので、まずは愛犬が好む動物性タンパク質の原材料を見つけることが大切です。

消化に考慮した成分が含まれているものを選ぶ

人間も同じですが、肉類などの動物性タンパク質の消化は胃腸に負担をかけます。

マルチーズのような小型犬は単に動物性タンパク質の豊富なドッグフードを与えても消化しきれずに吐き戻してしまうこともあるので、マルチーズ用のドッグフードには消化を助ける成分が同時に含まれていることが望ましいでしょう。

消化を助ける成分には「乳酸菌」や「ビール酵母」が挙げられます。

また、そもそも消化不良を起こしやすい繊維質や脂質が少ないドッグフードを選ぶことも重要です。

フードの粒が細かい・砕きやすいものが便利

マルチーズのような小型犬にとっては普通の成犬用ドッグフードは粒が大きすぎたり硬すぎたりすることがあります。

子犬用の小粒のフードは食べやすいように作られていますが、栄養素が成犬向けではないこともあるので、必要ならば成犬用ドッグフードを細かく砕いたり、お湯でふやかして食べやすくする工夫をしてみましょう。

そのため、粒自体が大きくても加工しやすいドッグフードの方が結果的に扱いやすいこともあります。

「オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸」が含まれている

良質なオイルに含まれている「オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸」は皮膚病やアトピーの改善に役立つとされている栄養素です。

マルチーズは流涙症による「涙やけ」を起こしやすく、他の犬種と比べて皮膚や毛並みの健康維持に気を遣います。

オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸はそうしたマルチーズの健康問題をサポートしてくれる可能性を持っているため、これらが配合されているドッグフードは積極的に選ぶようにしましょう。

オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸は体内で作ることはできないので、ドッグフードによる摂取がもっとも重要になります。

ただし、オイルの由来が明確ではなく「動物性脂肪」などとしか記載されていない場合は、質が低いこともあるので「サーモンオイル」や「亜麻仁」といった原材料名は必ず確認しておきましょう。

低アレルゲン穀物を使っている

動物性タンパク質だけではバランスの良い栄養補給はできないため、ドッグフードには適度に穀物も含まれている必要があります。

しかし、一部の穀物はアレルギーの原因にもなるため、なるべく低アレルゲンの穀物が使われているドッグフードを選びましょう。

マルチーズに向いている低アレルゲンの穀物原材料には以下のようなものがあります。

  • 玄米
  • 大麦
  • オーツ麦
  • サツマイモ
  • ジャガイモ

逆に「小麦」や「トウモロコシ」はアレルギーを引き起こしやすいのに加えて、消化不良の原因にもなるグルテンや食物繊維が多量に含まれているため、マルチーズにはあまり適していません。

無添加・無着色である

一部の添加物や着色料は消化を妨げることがあるので、マルチーズに与えるドッグフードは無添加・無着色のものを選びましょう。

添加物に関しては健康を促進するための栄養素が追加されているケースもあるため、一概に問題とは言い切れません。

ただし、原材料だけで栄養素を補えていない時点で良質なドッグフードではないと考えることもできます。

着色料については犬のためではなく飼い主からの印象を良くするために使われている場合が大半なので、着色料や発色剤は完全に不使用のものを選ぶのがおすすめです。
酸化防止剤や保存料については健康に悪いイメージがありますが、品質を長く保つためには必要なものでもあります。
健康に悪影響が出るほどの保存料が使われていることはまずないので、買い置きの頻度なども計算して判断するようにしましょう。

マルチーズ向けのおすすめドッグフード5選

ここからは、マルチーズを飼っている人達からの評価が高いドッグフードを5つ紹介していきます。

ただし、ドッグフードの好みには個体差が大きいため、他の飼い主の意見を参考にしても愛犬には合致しないこともあります。

まずは各ドッグフードの特徴をよく捉えて、自分の愛犬にマッチするドッグフードが持つ要素は何なのかを考えていくようにしましょう。

モグワン

モグワン
公式URL:https://www.mogwandogfood.co.jp/

モグワンドッグフードはマルチーズを育てる人達の間で口コミ評価の非常に高い、知る人ぞ知るドッグフードです。

基本的には公式サイトからの通販限定で入手することができ、まとめ買いによって割引を受けられるサービスも用意されています

特徴的なのは愛犬の「食いつき」を重視した原材料の配合で、実に全体の50%以上をチキンや生サーモンなどの動物性タンパク質が占めています。

さらには穀物の消化が苦手な犬種でも食べやすいように、グレインフリーの対応が取られています。

これらモグワンの特徴はまさにマルチーズのドッグフードとしては理想的なため、マルチーズ専用と名乗っていないにも関わらず飼い主からの高評価に繋がっているわけです。

割引を適用すれば1日の餌コストも300円以下まで抑えられることから、品質と値段のバランスを重視したい人にもおすすめできます。
グレインフリー・着色、香料不使用
モグワンはこちら

このこのごはん

このこのごはん
公式URL:https://konokototomoni.com/

「このこのごはん」は福岡の企業が製造している国産のドッグフードです。

小型犬が特に食べやすいドッグフードを目指して作られていることから、マルチーズとの相性も抜群となっています。

九州産の鶏ささみを中心に人間が食べても大丈夫な「ヒューマングレード」の原材料の中から高タンパク質で低糖質なものを厳選して配合しているため、飽きのこない美味しさを実現しているのも特徴です。

また、フードの粒がマルチーズの食べやすい小粒の形状をしているのも嬉しいポイントといえるでしょう。

きれいな目元をキープ
このこのごはん
はこちら

カナガン ドッグフード チキン

カナガン
公式URL:https://www.canagandogfood.co.jp/cart

「カナガン ドッグフード チキン」は、その名の通りチキンを中心に50%以上を良質な動物性タンパク質で配合した、イギリス生まれのドッグフードです。

世界45ヶ国でイギリス産高級ドッグフードの代名詞として展開されており、マルチーズ愛好家からも高い評価を得ています。

元々マルチーズはイギリス連邦の加盟国である「マルタ共和国」で生まれたヨーロッパ最古の愛玩犬ですから、イギリスのドッグフードは馴染む可能性が高いといえるでしょう。

関節の病気を予防する効果のある成分を多く含有している点も、他のドッグフードにはないメリットです。

ただし、食物繊維を多く含むリンゴやサツマイモなどの原材料が多めなのも、胃腸の具合に相性が出る場合があります。
グレインフリー・香料、着色料不使用
カナガンはこちら

ナチュロル

ナチュロル
公式URL:https://reason-why.jp/

ナチュロルは国産のドッグフードで、チキンだけでなく牛肉・馬肉・魚肉といった複数のタンパク源を組み合わせて作られているのが最大の特徴となっています。

100g当たりのカロリーが400kcalと比較的高めで、少ない給餌量で十分な栄養を確保することができます。

そのため少食なマルチーズや食べ盛りの子犬には最適なドッグフードの一つといえます。

ただし、原材料が多岐に渡っていることから、個別のアレルギーには注意する必要があります。

ソルビダ グレインフリー チキン

ソルビダ グレインフリー チキン室内飼育成犬用
公式URL:https://solvida.jp/

「ソルビダ グレインフリー チキン」は安全性と栄養バランスに考慮した商品となっています。

評価の高い小型犬用ドッグフードの多くが公式通販の限定流通なのに対して、ソルビダはAmazonや楽天市場といった一般の通販サイトや店頭でも見つけやすくなっています。

入手が簡単であることから、うっかり在庫切れを起こしてしまうリスクを減らせるのは大きなメリットといえるでしょう。

原材料の70%はチキンを始めとする認定オーガニック食材となっており、化学物質や抗生剤の混入を心配する必要がありません。

また、オメガ3・オメガ6の配合量や腸内環境を整える成分の含有量もトップクラスとなっていることから、消化不良を起こしやすいマルチーズに特に向いたドッグフードとなっています。

マルチーズ専用ドッグフードと全犬種用ドッグフードの違い

マルチーズ専用ドッグフードと全犬種用ドッグフードの違い
どんな犬種にも対応する全犬種用のドッグフードと、特定の犬種のみを対象とする専用ドッグフードには基本的な原材料以外にもいくつかの違いがあります。

ここではマルチーズ専用のドッグフードが全犬種用のドッグフードと異なっている部分について解説していきましょう。

マルチーズに多い病気を特に意識した成分が配合されている

マルチーズには複数の病気リスクがあります。

  • 心臓病
  • 食物アレルギー
  • 流涙症による涙やけ
  • 白内障
  • 膝蓋骨脱臼
  • 甲状腺腫瘍
  • 水頭症、てんかん、脳炎
  • レッグペルテス
  • 先天性門脈シャント
  • 腸リンパ管拡張症

など。

この中でも特に多いのが「僧帽弁閉鎖不全症」という心臓病の一種で、マルチーズの実に50%以上が発症するとのデータもあります。

第1章/愛犬が「僧帽弁閉鎖不全症」と診断されたら読む本 | JASMINEどうぶつ総合医療センター

通常の成犬用ドッグフードと比べると、マルチーズ専用のドッグフードはマルチーズの健康に配慮されている特徴があります。

マルチーズの涙やけにも考慮されている

心臓病と並んでマルチーズを悩ませる症状が「涙やけ」です。

涙やけとは「流涙症」という涙が溢れて止まらなくなる病気の結果として、目の周囲の毛が焼けたように茶色く変わってしまう症状を意味しています。

白く美しい毛並みと愛らしい表情はマルチーズ最大のチャームポイントですから、その両方に悪影響を及ぼす涙やけは飼い主にとっても精神的な負担の大きい症状といえるでしょう。

涙やけとその原因となる流涙症がどのような条件で起こるのかについては諸説あり、まだ明確な対策が存在するわけではありません。

しかし、アレルギーが原因の一つではないかと予想されていることから、多くのマルチーズ専用ドッグフードでは低アレルゲンの原材料を採用しています。

また、皮膚病やアトピーに効果が期待されるオメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸を取り入れる専用ドッグフードが多いのも、主にマルチーズの涙やけ対策となっています。
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小型犬に合わせた食べやすい形状をしている

小型犬であるマルチーズは口が小さく、全犬用のドッグフードを食べるのに苦労することも珍しくありません。

専用ドッグフードはその点にもきちんと配慮しており、成犬向けドッグフードも小粒がメインとなっています。

子犬の時期にも食べやすい超小粒の専用ドッグフードもあるので、マルチーズの成長に合わせて専用ドッグフードの選び方も変えていくのがいいでしょう。

また、粒を小さくするだけでなく噛んだ際に割れやすいように工夫されている専用ドッグフードもあります。

この辺りは噛み応えの好みなども出てくるので、愛犬の反応を見ながら与えていくようにしましょう。

料金はマルチーズ専用ドッグフードの方が全犬用よりも高め

全犬用のドッグフードは手に入りやすい原材料を使いながら大量生産しているため、価格は低く抑えられています。

対してマルチーズ専用ドッグフードは流通量自体が少なく、原材料や加工にもこだわって作られていることから価格はどうしても高止まりしてしまいます。

一種のブランドを確立している専用ドッグフードになると、一般的な全犬用ドッグフードの数倍の価格になることもあるのでコストパフォーマンスはよく考えて購入する必要があります。

犬は美味しい高級ドッグフードの味を一度覚えてしまうと、それ以降は低価格のドッグフードに見向きもしなくなることがあります。

つまり、一旦専用のドッグフードを与えてしまうと元に戻せなくなる可能性があるので、長期的なコスト計算は必ず行っておきましょう。

購入しやすさは全犬用ドッグフードの方が上

ドッグフード選びの際は、その入手性についても事前に詳しい検討が必須です。

マルチーズ専用のドッグフードは一般的なスーパーやドラッグストアで見かけることは少なく、購入するためには品揃え豊富なペットショップなどを利用することになります。

そうしたペットショップが日常の移動圏内にない場合、マルチーズ専用ドッグフードの定期購入には実質的に通販を頼るしか選択肢がなくなります。

専用ドッグフードが理想だが全犬用でも大きな問題はない

マルチーズ専用ドッグフードは食べやすさやマルチーズに必要な栄養素の摂りやすさに重点を置いて作られていますが、その利用は必須ではありません。

愛犬の健康管理には、ドッグフード選び以上に普段の運動や食事回数のコントロールといった要素の方が遥かに大切になってくるため、全犬用のドッグフードを与えたからといって必ず病気になるといった過剰な心配はしなくてよいでしょう。

専用にこだわるあまりドッグフード代で生活を圧迫してしまったり、安定して食事を与えられなくなってしまう方がよほど悪影響が大きいので、あくまで自分と愛犬に合ったものを選ぶように心がけてください。

マルチーズに与える1日の給餌量と回数について

飼い始めたばかりだとマルチーズに適切な給餌量がわからず、ついドッグフードをあげすぎてしまうことがあります。

人間と同じ感覚で餌を与えすぎると体調を崩す原因ともなるので、必ず愛犬の体格・年齢・食欲に応じた給餌量と餌やり回数を把握しておくようにしてください。

1日の餌量と回数は犬の個性によって変わる

大前提として、餌の量と回数は犬の個性によって変わります。

食の細い子犬と大食漢の成犬では同じマルチーズでも餌の量はまったく異なりますし、老犬になっていくに従ってカロリー過多にならないように飼い主の判断で餌の量は徐々に減らしていく配慮も必要になってくるでしょう。

そのため、基本的な餌の量と回数はあくまで目安として愛犬の食欲や体重・体調を毎日よく観察して餌の内容は細かく調整していきましょう。

もっとも悪いのは、一度決めた給餌量と回数を変えることなく機械的に与え続けてしまうことです。

1日に必要となるエネルギー量の求め方

最適な給餌量を知るためのヒントとして「RER(安静時エネルギー必要量)」と「DER(1日に必要なエネルギー量)」の求め方を知っておきましょう。

大まかにいってRERは運動をしなくても最低限必要となるエネルギーの量、DERはそれにプラスして運動や成長に必要となるエネルギーの総量です。

つまり通常はDERを基準とした餌を与え、運動をあまりしていないときや少し太り気味になってきた際はRERを下限として餌の量を減らして調整していくわけです。

RERとDERの具体的な計算式は以下のようになります。

  • RER(kcal)=70×体重(kg)の0.75乗
  • DER(kcal/1日)=RER×活動係数

DERを決める活動係数にはさまざまな要素を代入することが可能です。

  • 安静中 0.8~1.0
  • 減量中 1.0
  • 肥満気味 1.4
  • 老犬 1.4
  • 去勢避妊済み 1.6
  • 健康体の成犬 1.8

子犬のマルチーズの活動係数はさらに細かく算出することができます。

  • 離乳期~生後3ヶ月 3.0
  • 4ヶ月~9ヶ月 2.5
  • 10ヶ月~1歳 2.0

妊娠中のマルチーズは活動係数を上げて計算しておきましょう。

  • 妊娠前期(1週目~4週目) 2.0
  • 妊娠中期(5週目~6週目) 2.5
  • 妊娠後期(7週目~9週目) 3.0
  • 授乳期(子犬の数と成長度による) 4.0~8.0

最後に活動係数を代入して算出したDERからドッグフードごとの給餌量を求めます。

  • DER÷ドッグフード100g当たりのkcal×100
ただし、ここで計算した給餌量がドッグフードの指定する量と極端に違っていないことは必ず確認してください。

1日ごとの餌やりの頻度

マルチーズを始めとする犬の餌やりは1日数回に分けて行いましょう。

上記の計算で求めた給餌量は1日ぶんなので、必ず複数回に分配して与えるようにしてください。

一般的に成犬の餌やり頻度は1日2回ですが、マルチーズの場合は成長段階によって餌やりの回数を変えていくとよいでしょう。

  • 幼犬(生後1ヶ月~6ヶ月) 1日3~5回
  • 成犬(6歳程度まで) 1日2~3回
  • 老犬(7歳以上) 1日2~3回
基本的には生後6ヶ月までは1回ごとの給餌量を調節しながら成長に必要なカロリーが不足しないように気を配り、それ以降は朝と夜の2回を基準に体調に合わせておやつの機会などを設けていくのがおすすめです。

より簡単な1日の給餌量の求め方

RERとDERの計算は少し複雑で、都度行うのは計算ミスのリスクもあり、かなり大変です。

そのため、通常はドッグフードのパッケージに記載されている給餌量の目安通りに与えてみて、反応を見た上で微調整を加えていくのがもっとも簡単で確実な餌やりの方法となります。

また、成犬から老犬になっていく段階では、徐々に給餌量を20~30%ほど削減していくことを目指すと無理なく摂取カロリーを抑えていくことができます。

ちなみに成犬マルチーズの平均体重は2.5kg~4kgほどなので、大抵のマルチーズ向けドッグフードは体重3kgくらいの子を基準に調整されています。

それを頭に入れておくだけでも、給餌量の増減はやりやすくなるでしょう。

ただし、体の大きさによって適正体重は変わってくるので、数字での判断が難しい場合は環境庁が出している「BCS(ボディコンディションスコア)」という犬猫の見た目から適正体重を推し量る指標も参考にしてみるのが有効です。

BCSは「痩せ・やや痩せ・理想体重・やや肥満・肥満」の5段階の評価となっており、主に骨の浮き具合と脂肪の付き方で健康状態を調べることができます。

マルチーズがドッグフードを食べない理由とは?

愛犬が食欲不振に陥ると、飼い主として強く動揺してしまうのは仕方のないことです。

しかし、愛犬を守るためにも冷静に問題に対処する姿勢が大切になります。

マルチーズがドッグフードを食べなくなってしまう理由はいくつかのパターンに分類することが可能です。

まずは、そのパターンを調べて、愛犬がそのいずれかに当てはまっていないか確認してみるようにしましょう。

体の不調を理由とする食欲不振の例

マルチーズが食欲不振になった際は、まず体のどこかに異常がないかをチェックしましょう。

急にドッグフードを食べなくなる理由には、主に以下のようなものが考えられます。

  • 口内に怪我をしている
  • 歯周病や乳歯遺残など歯に異常がある
  • 避妊前のメスで生理中である
  • 消化不良を起こしている
  • 老化によって必要カロリーが減っている
  • その他の病気の影響が出ている

よくあるのが口内や舌に傷を負っていて、上手く餌が食べられなくなっている状態です。

口内をチェックするのは難しいため、何か硬いものを齧っていた形跡がある場合などは、無理せず獣医さんに相談しましょう。

同じように歯に問題が起きている場合も食べる餌の量が減少します。

特に、幼犬の時期は歯の生え変わり、老犬の時期は歯周病に注意が必要です。

また、永久歯が生えてくる際に乳歯が残ってしまう「乳歯遺残」の場合、噛み合わせが悪くなり、食欲不振になっている可能性も考えられます。

マルチーズに代表される小型犬は犬歯の根が深く乳歯遺残が起こりやすいので、生え変わりの時期には注意してあげてください。

見た目で判断ができない消化不良や食欲不振については、やはり獣医の診断を受けることが望ましいでしょう。

精神面の不調を理由とする食欲不振の例

マルチーズは精神的な理由によってドッグフードを食べなくなることもあります。

  • そのドッグフードに飽きたり味や質感に不満がある
  • 反抗期や甘えでわがままに振る舞っている
  • 環境の変化などでストレスを感じている
  • 気候や運動不足などの要因で食欲が落ちている
  • 元々食べるのがあまり好きではない

人間と同じように犬も同じ餌を食べ続けていると飽きを感じるようになります。

だからといって餌を頻繁に変えていると、好みに合わないドッグフードを拒否することも増えてしまうので、主食となるお気に入りのドッグフードを決めてから、たまに少しのバリエーションをつけるようにするとよいでしょう。

また、幼犬の時期には単なるわがままで餌を食べなくなることもあります。

これはしつけによって解消できるので、子犬の段階でしっかり対処しておきましょう。

ストレスや気候による悪影響は、精神的な問題が体にまで不調として現れた結果といえます。

飼い主にとっては何でもないような出来事でも、マルチーズの小さな心と体には予想以上の負担がかかっている場合もあります。

ストレス性の食欲不振だからといって軽く考えずに、愛犬が快適に過ごせる環境作りを目指しましょう。

2日続けてドッグフードを食べないときは獣医に相談を

食欲不振がどの程度続いたら問題なのかは素人には判断の難しいところですが、一般的に2日連続でドッグフードにまったく口をつけていないようなら獣医に相談するべきでしょう。

多少なりとも食事をしているなら単に食が細くなっているだけとも考えられますが、明らかに空腹状態にあるのに食事をしないのは危険な状態です。

自己判断せずに、獣医に相談しましょう。

マルチーズにご飯をあげる際の注意点

マルチーズへの餌やりにはドッグフードを選ぶ以外にも注意点があります。

ここではそんな注意点のうち、特に覚えておきたい3点を紹介します。

人間の食べものをそのまま与えない

常識の範囲として「犬に与えてはいけない食材」を把握することは大前提です。

チョコレート・カフェイン・ニンニクなどが犬にとって危険なのは有名ですが、たとえば犬にとって安全とされるリンゴでも丸かじりさせると芯や種に含まれるシアン化合物が中毒を引き起こす可能性があることはあまり知られていません。

ドッグフードに含まれている食材でもそのまま与えるのは危険なこともあるので、注意しましょう。

子犬の段階で食事制限は行わない

子犬のマルチーズについつい餌を与えすぎてしまい肥満が気になるようになってしまったとしても、幼犬の時期に食事制限を行うことは危険なのでやめてください。

子犬の成長時期に与えられる栄養は、その時点だけでなく以降の成長に影響を及ぼします。

一時的な食事制限のつもりが将来に渡って虚弱体質なマルチーズに育ってしまうこともあるため、基本的に子犬には好きなだけ食べさせてあげるのが一番です。

子犬の頃は多少太っていたとしても成長するに従って適正体重に近づいていくので、肥満を心配する必要はほとんどありません。

ドッグフードの切り替えは2種類を混ぜながら進める

ドッグフードを切り替えたいときは、いきなり別のものを出すのではなく既存のドッグフードに切り替えたいものを混ぜて出すのが有効です。

混ぜる量を少しずつ増やしていけば自然に新しいドッグフードに移行することができます。

また、新しいドッグフードが合わなかった場合も食べる量と反応を見ながら少しずつ調整していけるので、愛犬への負担を最小限にすることができるでしょう。

マルチーズ用ドッグフードに対するよくあるQ&A

最後にマルチーズとドッグフードに関して、比較的よくある質問についてまとめています。

ここに挙げていない質問でも大抵の疑問に対してはネット上に答えがあるので、1人で悩まずに検索や相談を積極的に行ってください。

マルチーズの涙やけはドッグフードで解消する?

涙やけを引き起こす流涙症のはっきりとした原因はまだわかっていません。

低アレルゲンの原材料やオメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸の使用も科学的にはまだ「効果があるかも知れない」という段階なので、このドッグフードを使えば必ず涙やけに対応できるという保証はないと考えておきましょう。

ただし、特定のドッグフードが原因になっているなら食事を変えることで改善する可能性はあるので、積極的に試してみる価値はあります。

マルチーズは年間いくらの餌代がかかる?

マルチーズ用のドッグフードは種類によって内容量も価格もバラバラです。

さらに年間の消費量は愛犬の食欲に比例するため平均値を出すことは非常に難しくなります。

一袋に比較的大容量となる1.8kgが入っている「モグワン」を例に考えると、1ヶ月の消費フード量は成犬で約1.5袋ぶんなので1年間では18袋が必要になります。

18袋購入するとなると定価4,708円×18で「84,744円」が年間の餌代という計算になりますが、実際にはまとめ買い割引などが適用できるので実費はもう少し下げられます。

マルチーズに手作りのご飯を与えてもいい?

手作りご飯をマルチーズに与えることは問題ありませんが、栄養バランスが偏ったりカロリーや塩分が過多になってしまう可能性もあるので、専門家の間ではマルチーズに手作りご飯をあげるのはNGという意見が大半です。

おやつの与えすぎは駄目?

おやつを与えることは、しつけに対するご褒美として非常に有効に機能します。

そのため子犬の頃にはついおやつを与えすぎてしまうこともありますが、もちろん主食のドッグフードを食べなくなってしまうほどおやつでお腹を一杯にしてしまうのはNGとなります。

あくまでも栄養を摂るための食事を圧迫しない範囲で、おやつを与えるようにしましょう。

肥満気味のマルチーズはドッグフードを変えるべき?

肥満気味のマルチーズに関しては即座にドッグフード自体を変えるよりも、まずは与える量を減らしていくことを考えましょう。

ドッグフードには相性の問題があるので、安易に変更することで別のトラブルを誘発する恐れもあります。

単純な肥満なら摂取カロリーを抑えて運動量を増やせば解決するので、まずは真面目なダイエットに取り組むことから始めてみてください。

それでも体重が落ちない場合は、獣医に相談もしながらドッグフードの変更を検討していきましょう。

マルチーズ向けおすすめドッグフードと選び方まとめ

以上、マルチーズ向けおすすめドッグフードと選び方でした。

  • 動物性タンパク質がメインのものを選ぶ
  • 消化能力やアレルギー体質など愛犬の個性に合ったものを選ぶ
  • 年齢や健康状態に応じて柔軟にドッグフードを変える

以上のポイントを特に意識しておけば、愛犬に最適なドッグフード選びは決して難しいものとはならないでしょう。

愛犬のマルチーズがより健康に生活できるように、その子に合ったドッグフードを選んであげましょう。
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